カラダが硬いヒトこそ知っておきたい、「ヨガ入門」!
今さら聞けない、素朴な疑問ってありますよね……。
そもそも「カラダが硬い人にとって、ストレッチとヨガ、どっちが効くの?」
答えてくれたのは、日本を代表するトレーナー、友岡和彦さんです。

友岡和彦さん(クリードパフォーマンス)

●ともおか かずひこ クリードパフォーマンス株式会社 取締役。MLBフロリダ・マリーンズなど3球団で、ストレングス&コンディショニングコーチを務めた、日本を代表するトレーナー。two-nagualイベントでも活用されている、さまざまなアウトドアスポーツに適したケガ防止とパフォーマンス向上ための「FITNESS CAMP for OUTDOOR」の考案者。

ストレッチとヨガ、どっちが効く?

ストレッチとヨガは、どこが違うのでしょうか?
私は、ヨガとストレッチは、全く別なモノとは考えていません。

ヨガを行う大前提として、もちろん、柔軟性が必要です。
でも、カラダが柔らかい=ヨガができる、というワケではないですよね?
それには、まず、ヨガと、ストレッチの違いを理解する必要があります。

ストレッチは、言い換えると、柔軟性です。
例えば、肩。
肩だけ動けば、とりあえず柔軟性があると言えます。
「肩が開くか?」と聞かれたら、ストレッチの評価では、開く=良い。
でも、実はこの時、肩のポジションが良いかどうかを、ストレッチは問題にしていません。
肩が開いても、実際に関節の内部を見ると、良いポジションではないケースもあります。
関節内部の特定の部位に負担がかかって、障害につながる可能性もあるのです。

肩の良いポジションは、どんな状態でしょうか?
肩がニュートラルな良い位置にあると、肩が開くのに連動して、胸も開きます。
ヨガも、簡単に言ってしまえば同じです。
ヨガは、全ての関節が連動して、少しずつ動いてゆくのです。

ヨガの良い点は、バランスを取ること

ヨガで、カラダを反る動きをイメージしてみてください。
胸だけ、首だけで反るのではなく、しっかり足首、膝、股関節、腰椎、胸椎、頚椎が連動して、ひとつの弓なり状になっているはずです。
腰だけで反ろうとすると、針金が金属疲労で折れるように、腰痛につながります。
効果的にヨガするには、全身の柔軟性が必要なのは、こうした理由からです。
ヨガの良い点は、バランスを取ることです。
人間は、重力の影響の下でバランスを取りつつ、カラダを動かしています。
でも、ストレッチは、重力の下でバランスを取ることを、課題にはしていません。
ストレッチが役立つか、ストレッチが障害予防になるか、健康的な動きなのか?
ストレッチは、必ずしもYESとは言えないのです。

ヨガは、動作そのものをストレッチする

大前提として、最低限の柔軟性は重要です。
でも、実際の動きの中で、その柔軟性が活きてくるかが、もっと大切です。

ゴルフや野球などのスポーツでは、片足で立った時に、カラダをしっかりコントロールして動かすことが、とても重要です。
ヨガも、全ての関節を、ニュートラルな位置の状態を保ちながら、しっかり伸ばしてゆきます。
それにより、カラダの連動性、ひとつひとつの関節を効果的に使えるようになるのです。
ヨガは、筋肉だけでなく、動作そのものをストレッチしていると言えます。

ストレッチとヨガ、どちらが効くのか? 
答えは、ストレッチとヨガを、きちんと組み合わせること。
そうすることで、ストレッチとヨガの両方を、一番良く効かせることが可能なのです。

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