アウトドアを、カラダ全身で楽しむ、山登り!
はじめの一歩を踏み出すための、初心者向け、山のあれこれの超入門。
教えてくれるのは、野外活動のスペシャリスト遠藤大哉さんです。
ライフセーバーにして大学の准教授の遠藤流レクチャーを、動画で分かりやすくお届けします。

遠藤大哉さん(NPO法人「バディ冒険団」代表)
えんどう ひろや/1968年、東京狛江生まれ。東京工科大学特任准教授、日本体育大学ライフセービング部監督、元ライフセービング全日本チーム監督。湘南で、子どもやその家族と野外活動を行うNPO法人「バディ冒険団」を主宰している。

遭難対策で一番重要なことは、そもそも、遭難しないこと。
遭難のリスクが高まっている際は、早めに下山して、安全な場所へ移動することが第一です。
もちろん、天候の急変や日没など、無理に動かず、その場に留まった方が安全な場合があります。
そうした際にも役立つ、エマージェンシーグッズを紹介します。

① ヘッドライト

両手が自由に使えるヘッドライトは、日帰り登山であっても必需品です。
ヘッドライト本体だけでなく、予備の電池も、必ず用意します。
夜間の移動がある際や、故障などのリスクがある環境で使用する場合は、ヘッドライトの予備も必要になります。

 エマージェンシーバッグ(シート)

薄いシートにアルミを蒸着させた、緊急用のバッグ(シート)も、あると便利です。
軽量コンパクトで、拡げると全身を包み込んで寒さから身を守ることができます。
エマージェンシーシートは、登山用品店や100円ショップなどで購入できます。

③ 防水シート

地面の冷気や水を遮る、厚手の防水シート(グラウンドシート)は、食事や着替え時などに加え、緊急時にも活躍します。
ツエルト(簡易テント)を建て、エマージェンシーシートをカラダに巻き付けて一夜を過ごす際、地面に敷く防水シートが一枚あるだけで、体温が奪われにくくなります。

④ ツエルト(簡易テント)

トレッキング用のポールや木々を利用して建てるツエルト(簡易テント)は、軽量コンパクトな緊急時のシェルターです。
居住性は高くありませんが、軽量かつコンパクトなので、コースや季節、行動するパーティによって準備したいエマージェンシーグッズです。
なお、ツエルトを立てる際は、ポールに加え、アウトドア用の細いロープ(細引き)が必要となります。

⑤ ライターなど火を起こせるモノ

キャンプエリア以外の場所で緊急時にビバーク(不時露営)する際、火の有無が生死を分けることがあります。
ライターや防水マッチ、火打ち石など、環境に応じてグッズを使い分ける場合があります。
使い慣れないグッズは、事前に使い勝手を試しておきます。
なお、起こした火を消さないよう、火を育てる火口(ほぐち)となる、麻ヒモを短く切った束なども、お忘れなく。

➅ ザックカバー

バックパック(ザック)の荷物を雨露から守るレインカバーは、必需品のひとつです。
バッグ全体を覆うため、着替えなど、濡らしたくない荷物を保護できます。
ザックカバーがない場合は、バックパックの中身の荷物をビニール袋などで包んでおきましょう。

➆ 万能ナイフ

ワイルドなアウトドアの必需品のイメージですが、ケガや道具の破損など、小さな困りごとの際こそナイフが活躍します。
そのため、刃渡りが長いナイフ1本よりも、コンパクトにハサミやドライバーなどのツールを納めた万能ナイフが重宝します。

⑧ ダクトテープ

配管などの工事でも使用される「ダクトテープ」は、丈夫で粘着力に優れており、アウトドアグッズの補修など幅広く活用できます。
テントの破損、トレッキングシューズのソール剥離、雨具や衣類の破れなど、エマージェンシー時の必需品です。
適当な長さだけ、ロールから巻き取り、救急セットなどに入れておくと、コンパクトに持ち運びできます。

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