誰もが知る名山を、歩く人が少ないルートやアプローチで迫る“誰もいない名山”シリーズ!
第2弾は、神奈川県は丹沢の名山・塔ノ岳(とうのだけ 1491ⅿ)です。
多くの登山客で賑わう塔ノ岳に、“誰もいない”時は、果たしてあるのか?
早くも企画倒れが心配されるなか、我らがtwo-nagual登山隊は、スタート地点である大倉(おおくら)にタクシーで降り立ちました。
その時刻は、深夜1時!

塔ノ岳の夜明け、two-nagual登山隊

深夜1時に始まるナイトハイク

誰もが知る名山を、誰もがやらないアプローチで迫る“誰もいない名山”。
やって来たのは、深夜の大倉尾根。
我らがtwo-nagual登山隊は、丹沢・塔ノ岳へのアタック開始を深夜1時と決めました。
「星明りの尾根を登り、日の出の拝み、朝日に向かって下山」というナイトハイクのスタートです。

登山届を提出して、静かに歩き始めます
ヘッドライトを消して少しだけ歩いてみます、怖!

漆黒の闇。
ヘッドライトに映し出される、真夜中の山道。
息を吐く音と、石を踏むザクっという音だけが、夜の静けさを破ります。
満天の星明かりが届かない大倉尾根の森は、深~い眠りについたまま。
我らがtwo-nagual登山隊は、夜の闇に引き込まれるように、大倉高原展望台の分岐を通過します。

王国の住人の目が輝いています

ニホンジカが闊歩する闇の王国へようこそ

あっ!
隊員が小さく叫ぶと、我らが進む登山道に、輝く2つのビー玉が宙に浮かんでいます。
野性の二ホンジカのお出ましです!
丹沢は、ニホンジカの王国。
昨今、害獣となるほど個体数が増えており、深夜の山道を闊歩しています。
闇とともに現れるニホンジカの王国への闖入者は、我らがtwo-nagual登山隊……。
脅かさないよう、静かに王国への道を譲ってもらいます。

高度を上げるほど、夜景の美しさが増していきます

高度を稼ぎ小草平(こくさだいら)が近づくと、眼下の夜景が迫ってきます。
相模湾の海岸線の右端は、城下町・小田原の灯り。
左端は横浜と京浜工業地帯、その中央に渋沢や秦野、伊勢原の街の灯りが輝きます。
灯りの一つ一つに人々の暮らしがあり、私たちも小さなヘッドライトの灯りで進みます。
オリオン座が頭上に輝き、ニホンジカの王国の扉がどんどん開かれていきます。

相模の霊山・大山が神々しく朝日に染まります

霊峰富士が、朝日とともに蜃気楼のように浮かびあがる

日の出前、ひと気のない塔ノ岳の山頂は、冬の冷気に包まれています。
大山(おおやま 1252m)の背後の雲が、水彩の絵の具で描いたような薄紅に染まり、朝がやってきました!
昼間の賑やかさとは全く違う、太古と同じく静謐な朝日に照らされ、それまで闇の中で気配を消していた霊峰・富士(ふじさん 3776m)が、蜃気楼のように浮かび上がってきます。

「こんな富士山の出会い方、今まで体験したことがない」は、登山隊スタッフが呟いた感嘆の言葉です

ナイトハイクの醍醐味は、光による闇の解放と、太陽による自然の息吹の再生を、カラダで感じることなのだと誰もが実感する瞬間です。
登山隊は、温かいマサラティーでココロとカラダを温めながら、朝日に照らされる景色にしばし魅了されました。

何度も歩いている人も、今までとは違う塔ノ岳に出会えます

朝日に包まれる表尾根を、ヤビツへGO!

新しい朝日に向け、two-nagual登山隊は下山をスタート。
眠気を吹き飛ばして、目指すのは761mのヤビツ峠です。
誰もいない表尾根なので、鎖場や岩場の移動も驚くほどスムーズ。
隊員たちは、お酒を一滴も飲まないオール明け、不思議なテンションで元気に下ります。

表尾根のガレ場
鎖場も、まだ誰もいません
ヤビツ峠へ快調に下ります

朝イチバンのバスで上がってきた登山者からは、「どこから? どうやって?」の質問攻め。
隊員たちのテンションは、さらに不思議な高揚感に包まれている模様です。
そうした朝日のテンションが切れる頃、登山隊はヤビツ峠に到着。
ガラガラのバスに乗り込み、登山の余韻に浸るまもなく、深い眠りが秦野駅まで続きましたとさ。
めでたし、めでたし。

ナイトハイクは、大人の登山スタイルです

ナイトハイクは、もちろん入念な下見と準備が必要です。
初心者だけで行くことは、絶対に慎むべき登山スタイルと言えます。
また、経験者といえども、初めての山域でいきなり行うべきではありません。
雪山と同じく、昼間(無積雪期)にルートを確認した上で臨むのがセオリーです。
道迷いのリスクは、昼間とは比較できないほど高いことを承知しておきましょう。
麓の民家や山中の山小屋を通過する際も、音を立てないように静かな行動が求められます。
でも……。
それ以上の感動が待っています。
ここまで読んでくださった方には、お伝えできたかと思います。

では、お次はtwo-nagual登山隊で、“誰もいない名山”を一緒に体感しましょう!

暮らしとスポーツが“つながる”two-nagualでは、今後も“誰もいない名山”シリーズを実施していきます。
年内は、高尾山での開催を予定しています!
詳細、お申し込みは、こちら!

12月19日【東京・八王子】誰もいない高尾山PART2

トレッキング初心者「誰もいない名山」シリーズ

第1弾【神奈川・丹沢】誰もいない大山

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第3弾【東京・八王子】誰もいない高尾山